2021-01-01から1年間の記事一覧

OP&ED2 (61)

以前、アニメのOPとEDの話を書いた(OP&ED(4))。今回はその第二弾である。あれから多くのアニメを見てきたが、気になるOPやEDが幾つかあった。今季放送の物もある。まずはEDから、 1つ目は、少し前の作品であるが、「Another」のEDである。本作は、主人公が…

日常小噺4

最近、国道沿いに一軒のスーパーができた。以前そこを通った時は、全国展開する大型の薬局であったような気もするが、よく覚えていない。薬局であった頃は一度も寄ったことなどなかったが、先日、時間があった時、ふと店内に入ってみた。できたばかりなので…

火星-居住 (60)

(EDと火星(59)より続く) 航行の危険が軽減され、到達時間のさらなる短縮化が計られた結果、火星に数人の人員が降り立ち、科学観測やサンプリングを行い、地球に帰還するというミッション自体は、それ程、遠くない未来に実現するように思われる。一方、火星に…

EDと火星 (59)

最近、気になったアニメのEDがある。少し前の作品であるが、一昨年放映された「CAROLE & TUESDAY」のEDである。 火星に移住を果たした人類が築いた未来社会、その社会において、ミュージシャンを目指す2人の若き女性、その女性を取り囲む個性的な面々、それ…

眼 (58)

昔、滞在していた施設に、私大の眼科の医師が出入りしていた。彼とは、よくお勧めの喫茶店で昼食をとることがあり、その時に聞いた経験譚である。 外傷や感染症等で、角膜に重篤な異常がもたらされた時、角膜移植は重要な治療手段となるが、その時に使用され…

子孫3 (57)

今回は、子孫に関する第三弾である。 前回(子孫2 (54))、前々回(子孫 (46))と、将来、人類は、体外受精と人工子宮の技術を用いて、自らが保存した配偶子(精子、卵細胞) を用いて、子作りを行うようになるという考えを述べた。 それを読まれた方は、「昨今流…

日常小噺3

今年の夏はセミがいつもと異なる。自分の居住地では、例年、ニイニイゼミ、アブラゼミと始まって、まもなく終了し、8月の下旬にはツクツクホウシというパターンなのだが、7月中から、ニイニイゼミ、アブラゼミに加えて、ミンミンゼミ、そして時折、ヒグラシ…

移動式 (56)

先日、食料の買い出しに出かけた時のことである。帰り道で、左方を確認していると、助手席の窓の上の方に、枯れた小さな葉のようなものが付いているのに気づいた。帰宅し、車を降りて、助手席側に廻って見てみると、それは窓に付着した葉っぱではなく、ドア…

個性 (55)

西日本の人とって、ホヤはあまり馴染みがない海産物であるかもしれない。東北の太平洋側で主に養殖されており、地元の人は、毎年、この海のパイナップルを心待ちにしている。自分はと言えば、少々苦手である。初めて、刺身を口にした時、海産物なのに生臭み…

子孫2 (54)

「子孫 (46)」において、 一方、有効な手立てを打てず、少子化の傾向がこのまま続き、人口問題がより切迫し、以前「任務? (22)」に書いた状況を迎えているかもしれない未来、価値観や倫理観の転換を迫る、科学的な方法が取られる可能性もある。 体外受精はヒ…

山椒 (53)

前回、(解放(52))で述べたように、西日本の川では、チュウゴクオオサンショウウオ (Andrias davidianus)と在来のオオサンショウウオ(Andrias japonicas)の交雑が進み、オオサンショウウオの純系が風前の灯火の状態にあるという。各地の主要な動物園や水族館…

解放 (52)

壊滅的な巨大地震が起き、無法地帯(警察や自衛隊などが機能していないということであろうか)と化した関東において、上野動物園かどうかはわからぬが、動物園の猛獣の飼育担当であった男が、園で飼育されていたトラやライオン等を解放し、それら猛獣の威をか…

主役 (51)

今回は、本来、主役でないものが主役になるという話である。 自分が少しだけ滞在した大学の、もう引退された先生の話である。彼は若い頃、植物ホルモンのオーキシンの研究をしていた。当時はまだ純度の高い標品を安価に手に入れることができず、自分で精製し…

日常小噺2

よく、台所で湯を沸かし、やかんを部屋に持ってきて、コーヒーや紅茶などをいれたりする。使い残して冷えた水はもったいないので、部屋にある植物の鉢に補給したりする。 先日、いつもの如く夜中にお茶が飲みたくなり、やかんに残っていた水を、しばらく水を…

刀 (50)

今回は日本刀の話である。自分は昔から日本刀に興味を持っており、中坊の頃は、日本刀の特徴である刃文の事が気になり、釘を打ち延ばして刀型にし、泥で刃文状の形を作り、台所のガスで焼いて、流しの水で焼き入れのような操作をしたことがある。その時のミ…

日常小噺1

ネット記事のタイトル様式についての感想 〜 で打線くんだ 。 特定の性質に着目して、関連する人物や事物の中で打線を組んだもの。歴史上の人物が出てくる打線などは、それまで知らなかった人物が出て来て、なぜその人物がその打順にいるのか等の背景も加わ…

変身 (49)

以前、怪奇小説の話を書いた(願望(38))。欧米には怪奇小説の短編の名作が多く、ウィリアム・ホープ・ホジスン(William Hope Hodgson)の「夜の声」(The Voice in the Night)も好きな作品の1つである。ご存知の方もいると思うが、この短編はあの昭和期の怪奇…

橙色 (48)

キノコ採集は、軽く雨が降った日の翌日、晴れの日に行くことが多い。森や林に入るとまだ地面が湿っており、植物や腐葉土の香りを乗せた湿度のある空気が流れ、見上げれば、木々の合間から青空が見える、そのような日は気分も乗るものである。しかし、そのよ…

進化 (47)

以前、住まい近くに住むキジ猫の話をした(猫 (2))。相変わらず隣の女性との関係は続いている様であるが、最近その猫の行動について様々な事がわかってきた。ある日、他の住居の前で、件の猫が一段と柔らかい声を出し、開いた玄関から中に入って行くのを見た…