日常小噺3

  今年の夏はセミがいつもと異なる。自分の居住地では、例年、ニイニイゼミアブラゼミと始まって、まもなく終了し、8月の下旬にはツクツクホウシというパターンなのだが、7月中から、ニイニイゼミアブラゼミに加えて、ミンミンゼミ、そして時折、ヒグラシまで鳴いている。迷いこんだのかもしれないが、後、クマゼミが加われば、予定のツクツクホウシを加えて、オールキャストということになる。何かが変わりつつあるのであろうか。

  毎日、酷暑である。とは言っても冷房など入れないで、窓やサッシを広く開け、風を通し、冷えた麦茶を飲む。冷えた麦茶を飲むと甘い物が食べたくなる。自分は餡子党で、羊羹、饅頭、餅など餡が関係するスイーツは一通り好きである。冷凍庫には、団子やどら焼き、柏餅などが凍らせてあるので、それらを少しずつ出してきて、口中で解凍しながら、五輪を見ている。

  夜になり気温も下がってきたら、ロバート・チャールズ・ウィルスン(Robert Charles Wilson)の「時間封鎖」を読むことにしよう。