2019-01-01から1年間の記事一覧

似ている2 (18)

少し前のアニメであるが、「トワノクオン」という作品を見ていて、以前見た有名アニメにコンセプトが似ているなと感じた次第。という事で、今回はアニメの「似ている」第二弾である。 未来社会、常人を超えた特殊な能力、すなわち異能を持った人間が、本人が…

珈琲 (17)

インスタントコーヒーを飲むとき、よく思う事がある。 ルイ・フェルディナン・セリーヌ(Louis-Ferdinand Céline)は、その独特の文体や反ユダヤ思想で有名な、両大戦期、戦後にかけて活躍したフランス人作家である。大学時代、初めて彼の代表作、「世の果てへ…

宝石的2 (16)

もう1つの男の宝石はずばりパイプである。パイプ本体の材料としては、ヒースの木の根であるブライヤーが有名であるが、もう1つ有名な材料に海泡石( Sepiolite、セピオライト)、メシャムがある。メシャムは、多孔性の含水ケイ酸鉱物であり、モース硬度2程で…

宝石的1 (15)

今回は、男の宝石について考えてみる。男の宝石〜? と聞くと、最近の若者はおしゃれだから、指輪やネックレスをしている男性も多く、そこに石がついているとか、カレッジリングやスポーツのチャンピオンリングにも宝石をあしらったものがあるし、カフスやネ…

ネット2 (14)

一帯は、細い道を挟んで、県営の木造の平屋と二階建てが八軒ほど立っており、その1つが自分の住まいである。半分ほどしか入居しておらず、打ち捨てられて結構劣化している建物もあった。スズメは道を20mほど飛び、一軒の家の敷地にある、桜の木に留まった。…

ネット1 (13)

チュンチュンチュン、スズメのお宿はどこかいな。京都の伏見稲荷大社の参道では、スズメの焼き鳥が有名であるが、そういう話ではなく、スズメと疎通がはかれたかもしれないという話である。 仕事の関係で、東北のとある町に住んでいたことがある。平屋建ての…

核融合 (12)

関西在住の折は、レーザー核融合センター(現レーザー科学研究所)の機関紙が回ってくることがあり、慣性核融合の進展に興味を持っていた。それ以前にも日経サイエンスの特集号などに、ガスタンクのような球形構造に円筒形の首と台座を取り付けた巨大な核融合…

似ている (11)

今回はアニメを見ていて、キャラや人間関係が似ているなと思ったこと。少し古いが、最近、COWBOY BEBOPを何年かぶりに見ていて、これはルパン三世一家の活動の舞台を宇宙に持って行って、大泥棒を賞金稼ぎにしたものではないかと感じたしだい。 COWBOYのスパ…

戦艦 (10)

SFアニメにおいて、MSやパワードスーツと同様、興味深いのが戦艦である。今回は、これまで見たアニメの中で、自分が、かっこいい、美しい、デザインが優れていると思った戦艦を3つ紹介してみたい。 第1は、「ゼーガペイン」に出てくるオケアノス号である。S…

暖 (9)

以前、M寮に住むY先輩の話をした。その後、アメリカに留学したY先輩は、帰省の折、一度だけ研究所に来たことがあった。そして向こうの状況を少しだけ話してくれた。 ある日のこと、その日は、研究室における自分の仕事を終え、帰宅後、食事、入浴等を済まし…

甘味 (8)

今回は自分の好きな甘味3つについて語ってみようと思う。1つ目は鶏卵素麺である。元々、全国有名土産物みたいな本で存在は知っていたが、博多に行ったおり、偶然どこかの店舗で見つけ購入したのが始まりである。この超有名な南蛮菓子は、口に入れた時の卵…

バランス (7)

自分はSF系アニメが好きである。そこにしばしば登場するのが、主人公らが搭乗する人型ロボットや可変戦闘機、パワードスーツの類いである。一連のガンダムシリーズのモビルスーツ、マクロス系のバルキリーをはじめとして、アニメには多種多様の機体が登場…

瞬間 (6)

週末はよく奈良に行った。その日は、春日大社へと向かった。春日大社は参道が特に良い。幅広い石砂利の両側に苔むした灯篭、その背後の鬱蒼とした木立、それらの印象が一体となって、神域としての緊張を高めている。夕方近くで空は黄昏ており、参道には誰も…

纏まる (5)

研究所の1つ下の階に、大学の後輩のO君がいた。下の階に行くことがあり、O君と話す機会があった。丁度彼は帰宅するところであったが、話しかけてもいつものような歯切れの良さがなく、心ここにあらずという感じであった。彼の乗降駅は、自分の駅よりも3駅北…

OP&ED (4)

アニメで本編が重要なのは言うまでもないが、オープニングとエンディングも、作品のかなり重要部分を占めている。これまで見たアニメの中で、独断と偏見により、秀逸、独創的、或は印象的であったものを三つずつ選んてみたい。 まずはオープニング。最初この…

キノコ1 (3)

大学時代は寮住まいであった。下の階に住む、とある学生の実家が地主で、松茸山を持っており、その年の秋は豊作だったことから、「皆さんでどうぞ」ということで、大量の松茸が送られてきた。じつに羨ましい話である。寮は、日曜祝日を除き朝夕の食事が出る…

猫 (2)

隣の部屋に、年配の女性が住んでいる。休日など、息子一家と思しき家族が遊びに来て、孫らしき子供がはしゃいでいるので、それなりのお年と思われる。一方、建物一帯を縄張りとするキジ猫がいる。結構大きな猫で、自分のテリトリーを侵犯する猫と日夜闘争を…

茶色い (1)

当時、自分は院生として大学の附置研究所に通っていた。自分の所属する研究室の隣の研究室にY先輩がいた。Y先輩は背の高いすらっとしたイケメンで、物腰の柔らかい人物であった。隣の研究室の休憩室兼ロッカー室は出入りが自由で、自分も一息着くときなどよ…