日常小噺11

自分は入浴中に地震に会うことがしばしばある、

比較的大きなものではこれまで3回ほどあった、

 

就寝前に入浴することが多いが、

その日は珍しく夕方前ぐらいに入っていた、

湯船に浸かった後、身体を洗っていると、

浴槽の水面がかすかに揺らいだような気がした、

すると、突然水面が波打ち出し、

湯船から溢れるほどになっていた、

外では母が切羽詰まった声で何か叫んでいる、

 

地震は大きさよりも、

継続時間が被害に影響するという感覚があるので、

早く終われ早く終われと願いながら水面を見ていた、

すると程なく揺れは収まっていった、

 

特急で身体を洗い、

服を着て、居間に行くと、

母が大音量で報道特別番組を見ていた、

1月1日元旦のことである、